2012/06/22

時代

教会はコンクリート造りのものが多いですし、建築作品として優れたものもあります。

お寺や神社も最近ではRC構造のものが増えてきています。昔のようにすべて木造でつくることはむずかしいですし、なによりお金が莫大にかかります。
そんな中で構造の外側に装飾的に木材シートなどを使って、雰囲気をだそうとしていたり、パネルを貼付けて素材感をだそうとしてみたりで過去の建築から表層だけを取り出したようなものが多いです。

形式や伝統を守ることはもちろん大切ですが、構造や素材が変わっているのに昔と同じようにはいきません。たしかに変わらないもののよさというものはあります。
しかし、あまりに過去に固執しすぎると時代に取り残され誰からも必要とされないものになっていくこともあります。

ただ単純な過去回帰ではなく、今の時代にあった形で文化を残せるものを考えていきたい。