2011/01/18

照明と建築の話


人間って昼行性の生き物なので、朝日が昇ったら起きて、太陽が沈めば寝るというサイクルで生きるのが一番いいんです。

とはいえ、冬は日の出が6:50前後、日没が16:40前後なので一日が10時間程度しか使えないという事になります。普通に生きていればそれだけでは、時間が足りません。
中国の偉い学者さんが蛍の光で勉学に励んでいたそうですが蛍は一匹で0.035W、20匹集めて初めて、ろうそく一本分0.7Wの光源を得ることができます。蛍の寿命は平均4.5日なのでろうそくよりは長く持ちますが、30日間で120匹前後の蛍の亡がらが残る訳です。

そこで人類が発明した物が照明になります。
照明の歴史は古く、石器時代にさかのぼります。たき火です。

少し進んで中世、かがり火や松明、行灯などが登場します。
行灯に必要不可欠なろうそくの起源は2300年前のエジプトです。日本にろうそくが登場したのはそれから、700年後と言われています。

そして近代化が進み、ランプやガス灯が開発され、安定した光源を提供できるようになりました。クララ・ウェブスターというイギリスで初めてバレエを踊ったダンサーがガス灯の炎で亡くなりました。

遂に、1878年に世界初の白熱灯がイギリスのジョゼフ・スワンが発明しました。その研究の成果を聞いたエジソンが一年後類似品を完成させ、実用化に成功した。エジソンは電球の発明家ではなく、実用化に成功した人と言えます。

その後も、照明は研究が進み、蛍光灯や発光ダイオードがうまれました。発光ダイオードの発明者であるニック・ホロニアックは今上天皇から日本国際賞を授与されています。

なにか小学校の頃の夏休みの自由研究のようになってしまった。
それにしても、Wikipediaがあれば夏休みの自由研究なんて、30分で終わってしまうという、さみしい時代になっちまったもんです。

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