
上の写真は左から「フジテレビ」「カテトダル大聖堂」「都庁宿舎」「宿舎中庭」となっています。
建築好きの人もそうでない人も一度は目にしたことがあると思います。
1950年代から日本の建築界をリードし続けて来た建築家丹下健三さんの作品です。
そんな彼の作品は一度見れば、わすれないようなランドマーク性を高くもっていると感じます。
ひとつのランドマークを中心に街が形成される考え方は、昔の町や村の都市構成に似ているなと思います。
町や村は神社や寺、城などのランドマークを中心に家や商が展開されていくところに考え方が近いと考えれます。
それこそ彼が目指していた都市の構成でないかとおもう。
それは昔は当然のことでした。
一つの大きな権力の周りを囲むように、人々があつまる。
至極当然な土地の使い方です。
しかし、今はどうでしょうか?
大きなビルに人が詰め込まれ、土地の風土は消えていき、どの街も均質化が進んでいます。
情報社会が中枢都市とその他の地域をタイムラグなく結びつけることによって、街は便利になっていく一方、その個性を失っているように感じます。
これが情報化社会における建築や都市構造になっていくんでしょう。
それが21世紀の情報社会的建築と考えるとなにか、さみしい気がします。
その土地の風土や、歴史に沿った、より人に土地に沿った建築を目指すことは時代錯誤になるのかもしれません。
と先々週くらいのこち亀を読んで気づかされました。
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